🔍【為替戦略レポート】米雇用統計で流れ変わるか？ドル高の正念場に
📌 米雇用統計：ドルの行方を占う重要指標
本日21:30に発表される7月米雇用統計が、FOMC通過後の相場の方向性を左右する鍵となります。
| 指標 | 予想 | 前回 | 市場の注目ポイント |
|---|---|---|---|
| 非農業部門雇用者数 | +10.4万人 | +14.7万人 | 公共部門の採用鈍化で伸び減速見通し |
| 民間部門雇用者数 | +10.0万人 | +7.4万人 | 若干の改善、回復基調が見られるか |
| 失業率 | 4.2％ | 4.1％ | 上昇なら労働市場の減速感が意識されやすい |
| 平均時給（前月比） | +0.3％ | +0.2％ | 賃金インフレの兆候となるか焦点 |
| 平均時給（前年比） | +3.8％ | +3.7％ | 上振れならFRBの政策見通しにも影響 |
📣 戦略視点：
- 想定通りまたは強めの結果 → ドル買い継続、ドル円150円の突破も
- 弱い結果や失業率の上昇 → 利下げ期待再燃、ドル反落シナリオに注意
💹 ドルインデックス（DXY）の動向
- 前日終値：99.968
- 本日高値：100.171（+0.19％） – 5月末以来の水準を回復
- 東京時間に一時99.91まで下落するも、ロンドン時間にかけて切り返し
📌 米指標への反応待ちでポジション調整が進行中。方向性は今夜のNFP次第。
📆 本日の注目経済指標・イベント（8月2日 金曜）
| 時刻 | 地域 | 内容 |
|---|---|---|
| 午後 | 🇪🇺 ユーロ圏 | 各国製造業PMI（7月確報） |
| 午後 | 🇪🇺 ユーロ圏 | 消費者物価指数（HICP速報） |
| 午後 | 🇧🇷 ブラジル | 鉱工業生産（6月） |
| 21:30 | 🇺🇸 米国 | 雇用統計・ISM製造業・建設支出など |
| 夜間 | 🇺🇸 米国 | 消費者信頼感（ミシガン大・確報値） |
🎙 連銀関係者・決算発表も視野に
- 💬 FRB関係者の発言（ハマック、ボスティック両総裁）
- 🛢 シェブロン・エクソンなど米エネルギー大手の決算発表
- 💰 **米財務省：四半期入札計画（リファンディング）**で債券需給の意識も
🧭 総括と展望
FOMC通過後もドル高基調は維持されていますが、本日の雇用統計が明暗を分ける局面。市場は「強すぎず・弱すぎない」結果を織り込む傾向にありますが、平均時給と失業率が予想から逸れると為替は大きく反応する可能性あり。
ドル円は依然として150円の節目が壁。一方で、円安バイアス・政局不透明感・日銀のハト派スタンスを考慮すると、下値も限定的と見られます。
