💹 ドル円は下方向リスクが鮮明に

── 日米の政策観測が同時転換、金利差縮小へ**

【1】ドル円:日米の金利方向が逆回転、下押し圧力が一段と増す

今日の海外市場は、ドル円の追加下落に警戒が必要な地合いだ。

■ 日銀:12月利上げ観測が急浮上

植田総裁は講演で、
12月会合で金利調節を議論
緩和政策の調整を進める
円安によるインフレ加速の負の側面
に踏み込んだ。

これにより市場は一気にスタンスを修正。

債券市場ではすでに利上げを前提とした動きが加速している。

■ 米国:12月利下げ観測が一気に台頭

日米の政策方向が同時に“逆方向”へ動き、
日米金利差縮小 → ドル円の構造的下落要因に。

■ 東京市場は155円半ばまで急落

東京時間は
156円割れ → 155.40付近まで急落。

NY勢が本格参入し、
さらに 米PMIやISMが弱ければ 155円割れ再トライが視野に入る。


【2】欧米の指標ラッシュ:ISMに最大注目

■ 欧州(確報値中心)

欧州のサプライズはユーロに波及し、間接的にドル円も動きやすい。

■ 米国

ISMが弱い → 米利下げ観測強化 → ドル売り → ドル円下押し


【3】英国:家計指標の弱さで利下げ観測が強まる

発表済みの英10月指標は軒並み弱く、

高金利のボディブローが家計に効き始めた

とはいえ、

景気は減速だが、リセッションではない。

BOEは
「インフレ警戒」×「家計悪化」 の狭間で次の一手を探る局面。


【4】ドル指数:11/17以来の安値圏に迫る

ドル指数(DXY)は
99.28〜99.51の弱いレンジで推移

DXY:99.34(-0.12%)


【5】その他材料:英・米中心に小粒の話題


総括:ドル円は「下方向バイアス」がいよいよ鮮明に

🔻 下落要因

🔃 イベントリスク

ISM弱 → 155円割れ再トライ
ISM強 → 156円台後半へ短期反発

ただし中期的には、
戻り売り優勢・下押しリスクが高い相場環境に変化はない。

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