💹 ドル相場の分岐点──きょう ADP × ISM が“トレンドの行き先”を決める
【1】ドルは明確な下落トレンドに突入
ドル指数(DXY)は10・21日線を完全に割り込み、流れは一本調子でドル安方向。
下落の柱は3つ:
- 12月利下げ観測85%で完全織り込み
- 米指標の軟化 → 景気減速懸念
- 欧州PMI改善 → ユーロ・ポンド買い優勢
→ 市場の基本スタンスは 「戻り売りのドル」。
【2】今日の“核心イベント”
ADP雇用統計 × ISM非製造業
この2つが 揃うかどうか がすべて。
■ 予想
- ADP:+1万人(急減速の弱い予想)
- ISM非製造業:52.0(小幅悪化予想)
→ 両方“弱い”なら、ドル全面安トレンドが加速。
■ パターン別シナリオ
🔻 ADP弱 × ISM弱
→ 12月利下げ確率上昇
→ ドル売り加速、DXYは99割れテスト
→ ドル円は 154.50〜154.70 へ
🔀 ADP弱 × ISM強
→ 短期的に乱高下
→ 方向は出にくいが、ドル安基調は維持
🔺 ADP強 × ISM強
→ 一時ドル買い(ドル円156.20~156.50)
→ ただし 流れ自体は変わらず“戻り売り”
【3】欧州:非製造業PMIが全域で上方改定
- 独・仏・英・ユーロ圏すべて上方修正
→ 欧州通貨が買われやすい構造
→ ドル指数の下落を後押し
特にユーロは、ISM弱なら最も伸びる通貨。
【4】ドル指数:また安値を試す流れ
- 東京:99.29
- ロンドン序盤:99.10(12/1安値に再接近)
- 10日線・21日線の連続ブレイク
→ 誰が見ても “売りのトレンドチャート”
ドルインデックス:99.14(-0.22%)
【5】ドル円:155円前後は“エネルギー充填ゾーン”
今週の値動きは、
- 日銀の12月利上げ観測(円買い)
- BTC急落 → 一時リスク回避
- その後リスク回復 → 円キャリー再開
これが打ち消し合い、
155.00〜156.00のレンジに固定されている。
さらに
- 155.00(プット集中)
- 156.00(コール集中)
→ 今日こそレンジブレイクが狙われる水準。
【6】今日のドル円シナリオ(最重要)
📉 弱ADP × 弱ISM
→ 155割れ → 154.50台へ
→ トレンドは“円高・ドル安”に一段シフト
🔀 ミックス
→ 乱高下だが、方向感なし
→ レンジ継続(155.00〜156.00)
📈 強ADP × 強ISM
→ 156.20〜156.50反発
→ ただし“戻れば売られる”構図は変わらない
【7】欧州・英の要人イベント
- レーンECB
- ラガルドECB総裁(公聴会)
- 英マン委員
→ 欧州通貨には追い風だが、主役ではない。
✔ 最終総括:今日の結果が今週のトレンドを決める
- ドル指数 → 明確に下落トレンド
- 欧州PMI改善 → ユーロ・ポンドが上値を追える地合い
- ドル円は155〜156円の節目で“ブレイク寸前”
👉 ADP × ISMが揃えば、ドルはもう一段走る
👉 ISM弱が出た瞬間、ドル安トレンドは加速確実





