📝 クリスマス週突入、円安トレンドは「崩れるか・走るか」の最終確認局面
■ 市場全体像:本格的な休暇モード、相場は“軽さ”が最大の材料に
今週は
24日:クリスマスイブ
25日:クリスマス
26日:ボクシングデー
と、週後半にかけて欧米市場は実質的な年末休暇入りとなる。
欧米勢の多くはすでにポジションを落とし始めており、
東京・アジア時間が一巡した後は 流動性が急速に低下 しやすい。
この環境下での最大のテーマはただ一つ。
「年後半から続く円安トレンドは、薄商いでも維持されるのか」
方向性そのものより、
“崩れないか / 走りやすくなるか”
の見極めが重要な週となる。
■ 円相場:利上げを消化しても、円は買われなかった
先週の日銀金融政策決定会合では、
政策金利が 0.75%へ25bp引き上げ られた。
通常であれば
「日米金利差縮小 → 円買い」
が起きても不思議ではない局面だった。
しかし、実際の市場反応は真逆。
- 利上げ発表後も円高は続かず
- 政府の口先介入もトレンド転換には至らず
- むしろ 円安が加速
背景として意識されているのは、
- 高市政権の拡張的財政への警戒
- 円債売りを伴う金利上昇
- 日本の財政持続性への懸念
といった 「金融政策より財政」 の視点だ。
もっとも、日本株は円安を追い風に底堅く、
全面的な“日本売り”には発展していない。
その結果、市場には
「日銀会合を通過しても円高にならなかった」
という事実だけが強く残り、
円キャリー取引の有効性を再確認する動き が広がっている。
絶対水準で見た日米金利差は依然として大きく、
「まだキャリーは回る」という見方が優勢だ。
■ 日銀の先行き:中立金利はまだ遠い、という現実
週明けには、桜井元日銀審議委員の発言が材料視された。
主な示唆は以下の通り。
- 日銀の次の目標は 1.50%
- 次回利上げ(1.00%)は 2026年6〜7月頃 が有力
- 中立金利は 1.75%前後
- 1.50%は依然として中立金利を下回る水準
- 米景気が持ちこたえ、国内インフレが2%超を維持すれば
→ 次年度に さらに2回利上げ の可能性 - ただし不確実性が高まれば
→ 利上げは1回にとどまり、2027年へ先送り もあり得る
要するに、
「利上げはするが、急がない」
という姿勢が透けて見える。
高市政権との関係性を意識し、
植田総裁の発言が意図的に曖昧になっているとの見方もあり、
市場が“円を積極的に買う理由”は依然として乏しい。
■ ドル相場:小幅調整も、トレンド崩れには至らず
ロンドン時間序盤のドル指数は、
先週の緩やかなドル高から 軽い調整 にとどまっている。
- 東京午前高値:98.728
- ロンドン序盤安値:98.481
クリスマス週らしく、新規材料は乏しく、
動きの中心はポジション調整。
ドルインデックス:98.53(-0.07%)
ドルが崩れているというより、
「積極的に買い進む理由もない」 状況だ。
■ 今週の注目ポイント(結論)
- 薄商いの中でも 円安トレンドが維持されるか
- 円キャリーの巻き戻しが入る兆しが出るか
- 地政学リスク・要人発言による 値の飛びやすさ
流動性が落ちる局面では、
材料の強さより「ポジションの傾き」 が相場を動かす。
年末特有の“静かなようで荒れやすい相場”。
方向感よりも 急変動への耐性 が問われる週になりそうだ。





