🗞️ 主導権は円へ 選挙後の空気変化が相場を反転させる
■ 市場の視線は「不安」から「安定」へ
今週の為替市場では、明確に円の存在感が増している。
転換点となったのは週末の総選挙だ。
自民党が市場想定を上回る議席を確保したことで、
「政治の混乱」よりも「政策の継続性」が意識される局面へ移行。
その結果、
- 日本リスクを前提とした売りポジションが縮小
- 日本株は連日で史上高値圏を更新
- 海外投資家の資金流入観測
という流れが広がっている。
これまでの“日本回避”のムードは、明らかに後退している。
■ 為替:円ショートの巻き戻しが加速
為替市場では、先週まで膨らんでいた円売りポジションの解消が中心テーマ。
加えて、三村財務官が改めて円安に対する警戒姿勢を強調したことで、
市場は「これ以上の円安は許容されにくい」と再認識。
ドル円の水準
- 1月27日安値:152.10円
- 本日東京安値:152.27円
152円台前半は下げ止まりつつあるが、
海外時間で再び152円割れを試すかどうかが目先の分岐点となる。
■ 雇用統計後のドル:方向を決め切れず
直近の米雇用統計は一枚岩ではなかった。
- NFPは強め
- 年次改定は下方修正
- 寒波による歪みの指摘
結果として、ドルを一方向に押し上げる材料にはならなかった。
主な値動き
- EUR/USD:1.1900近辺から1.1833へ急落も、その後は伸び悩み
- USD/JPY:154.65円から153円割れへ反転、その後も戻りは限定的
現状は「ドル安」というよりも、
円主導の値動きが前面に出ている相場構造だ。
ドル指数も方向性を欠き、週初から軟調圏で推移している。
🎯 NY時間の焦点
経済指標
- 新規失業保険申請件数
- 中古住宅販売件数
いずれも材料にはなり得るが、
市場の関心は明日のCPIへ向いている。
きょうは“前哨戦”の位置付けにとどまる可能性が高い。
🇬🇧 欧州時間:ポンドは慎重ムード
英国では、
- 月次GDP(12月)
- 鉱工業生産
- 貿易収支
が予定されているが、伸び鈍化見通し。
スターマー政権を巡る政治的不透明感も残り、
ポンドは上値を追いづらい環境にある。
■ その他材料
- ECBおよびカナダ中銀関係者発言
- 米30年債入札
- 主要企業決算(コインベース、エアビーアンドビーなど)
材料は散在しているが、
為替の核心テーマは明確だ。
🔎 今週の本質
焦点はひとつ。
円高の流れが“トレンド化”するのか、それとも一時的な巻き戻しで終わるのか。
- 152円割れを定着できるか
- あるいはショートカバー一巡で反発か
加えて、介入警戒が常に背景にあるため、
下値追いにも慎重さが求められる。
そして、明日の米CPI。
再びドルが主役を奪い返すのか、
それとも円主導の地合いが継続するのか。
相場は今、
非常に繊細なバランスの上に立っている。




