現在の動向
先週発表されたアメリカの好調な経済指標の結果、AUD/USDペアはサポートレベル0.6575を下回る位置に固まりました。
アメリカドルは、Q2の国内総生産(GDP)データの発表により支持されました。GDPは前期比1.4%から2.8%へ増加し、予想の2.0%を上回りました。また、6月の耐久財受注も予想の0.2%を超える0.5%を記録し、国民経済の安定した回復を示しました。さらに、6月のPCE価格指数は予想通り前年比2.5%でしたが、コア指標は予想の2.5%を超える2.6%を記録し、その結果、シカゴマーカンタイル取引所(CME)のFedWatchインストルメントによると、9月の会合での米連邦準備制度理事会(FRB)の金利引き下げの確率が88.5%から87.7%に減少しました。この調整は市場で既に織り込み済みであり、これに変更が生じた場合、アメリカドルの為替レートに大きく影響する可能性があります。
一方、オーストラリアドルはPMIの発表後に弱含んでいます。6月の製造業PMIは50.2ポイントで、予想の50.4ポイントおよび前回の50.7ポイントを下回りました。また、サービス業PMIも50.8ポイントで、予想の50.9ポイントおよび前回の51.2ポイントを下回り、オーストラリアドルに圧力をかけています。
サポートとレジスタンス
先週、AUD/USDペアは重要なサポートレベル0.6575を下回り、長期トレンドは下向きに反転しました。現在のレジスタンスレベルは0.6575であり、新たなショートポジションは0.6490を目指す形で適しています。
中期トレンドも0.6653–0.6639のサポートゾーンを下抜けたことで下向きに転じており、売りのターゲットはゾーン2(0.6508–0.6494)です。このゾーンを下回ると、ゾーン3(0.6363–0.6349)への下落が予想されます。重要なレジスタンスエリアは0.6673–0.6658のエリアにシフトしており、ここに達した場合、0.6515を目標としたショートポジションが適しています。
レジスタンスレベル: 0.6575, 0.6703
サポートレベル: 0.6490, 0.6450
トレーディング予定
- ショートポジションは、0.6575からターゲット0.6490、ストップロス0.6605で開く予定です。実行期間: 9–12日。
- ロングポジションは、0.6605を超えてからターゲット0.6703、ストップロス0.6570で開く予定です。