ECB理事会とカナダドルの動向に注目:ドル高材料とユーロ、CADの変動リスク


今日の主な市場の焦点

  1. ECB理事会とラガルド総裁の会見
    • ECB理事会で政策金利の発表が予定されています。市場では25bpsの利下げが織り込み済み。
    • ラガルドECB総裁の会見が焦点で、今後の景気と金利パスに関する見通しが注目されます。
    • トランプ関税の影響やインフレ予測についての総裁の発言が、ユーロ相場に大きな影響を与える可能性があります。
    • 現状では、ユーロ売りとポンド買いの流れが続いており、ユーロポンドは連日で年初来安値を更新中。
  2. カナダドルの回復と注目の理由
    • 昨日のカナダ中銀の大幅利下げ(50bps)後、声明では「今後は中立立場で会合ごとに判断」と発表。
    • 一段の利下げを見込む文言が削除されたことで、カナダドルの買い戻しが進んでいます。
    • 昨日のCADJPY買いポジションはこの流れを捉えたもの。今後も買い余地があるとみており、引き続き注目。
  3. 中国・日銀の報道とドル高支援材料
    • 中国が来年の人民元安を容認する方針を示したことで、元安・ドル高の動きが発生。
    • 一方、日銀関係者の報道では「12月利上げ容認の可能性」を示唆しましたが、「円安の物価押し上げリスクが薄れている」とも述べ、早期利上げ観測が後退。
    • この結果、ドル円は一時151円台から152円台後半に急上昇。

今後の重要イベントと市場への影響

  1. ECB理事会(政策金利発表と総裁会見)
    • ラガルド総裁が今後の政策方針をハト派的に示す場合、ドル高の支援材料となる可能性があります。
    • ユーロ売り圧力がさらに高まるかどうかが注目。
  2. スイス中銀の政策金利発表
    • 市場では25bpsの利下げが優勢。一部では50bps利下げ予想もあり、実現すればスイスフラン売り・ドル買いが予想されます。
  3. 米国の経済指標
    • 生産者物価指数(PPI・11月):前年比+2.6%(前回+2.4%)、コア前年比+3.2%(前回+3.1%)と予想。
    • 新規失業保険申請件数(12/01 – 12/07):22.0万件(前回22.4万件)と予想。
    • インフレ指標が強い結果となれば、ドル高をさらに後押しする可能性があります。

その他の注目指標とイベント


市場の注目ポイント


トレード戦略とリスク管理

本日はECB理事会に注目が集まります。特にラガルド総裁の会見では乱高下する可能性が高いため、慎重に動きたいところです。また、カナダドルの回復余地を引き続き注視し、適切なエントリーポイントを見極めます。

市場全体が地政学リスクや金融政策の不透明感を抱える中で、冷静な判断が求められる一日となりそうです。

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