現在の動向 EUR/USDは木曜日にネガティブな状態で終了し、1.0900を下回っています。金曜日の早い段階でECB関係者のハト派的な発言がユーロに重圧をかけ、市場の悪化したムードがペアの回復を難しくしています。
木曜日の後半にEUR/USDは売り圧力を受け、6日間の連勝を終え、ネガティブな領域で取引を終了しました。技術的な見通しは弱気のモメンタムの蓄積を示唆しており、金曜日の早い段階でペアは1.0900を下回って取引されています。
木曜日のアメリカ取引時間中に、リスク回避の市場環境とラガルド総裁の政策見通しに対する曖昧なコメントがEUR/USDの下落を引き起こしました。金曜日の早い段階で、ECB理事会メンバーでフランス銀行総裁のフランソワ・ヴィルロワ・ド・ガロー氏は、数ヶ月前より成長の不確実性が増していると述べ、市場のECB金利見通しに対する期待は合理的であると付け加えました。同様に、ECB理事会メンバーのゲディミナス・シムクス氏も、市場が今年2回の25ベーシスポイントの利下げを予測していることに同意していると述べました。
金曜日のアメリカ経済カレンダーには、重要なマクロ経済データの発表は予定されていません。安全資産へのフローが引き続き金融市場を支配する場合、USDは週末に向けてその強さを維持し、EUR/USDがさらに下落する可能性があります。
技術分析 4時間足チャートの相対力指数（RSI）は、6月末以来初めて50を下回り、EUR/USDは上昇トレンドの回帰チャネルの下限を下回って2本連続の4時間足キャンドルを閉じました。これにより、短期的な見通しが弱気に転じたことが示唆されています。
下方では、1.0880（最新の上昇トレンドのフィボナッチ23.6%リトレースメント）が直近のサポートとして機能します。このレベルをレジスタンスとして使い始めた場合、次のサポートは1.0840（フィボナッチ38.2%リトレースメント）であり、次いで1.0820（100期間単純移動平均）となります。
上方では、1.0900（心理的レベル、静的レベル）が最初のレジスタンスとして機能し、その次は1.0950（静的レベル）および1.1000（心理的レベル）となります。
トレードアドバイス
- ショートポジション: 価格が1.0880を下回った場合、1.0840と1.0820をターゲットにします。ストップロスは1.0900に設定。
- ロングポジション: 価格が1.0900を上回った場合、1.0950と1.1000をターゲットにします。ストップロスは1.0880に設定。
