✅ 市場サマリー|前日のリスクオン継続なるか、きょうは米CPIに注目
前日の米中通商協議を受けた大幅な関税引き下げ報道により、リスク選好が加速。ドル円は一時145円台から148円台へ急騰し、NY株式市場ではダウ平均が+1,100ドル超の上昇を見せました。ただし、市場は過熱感と揺り戻しへの警戒も強まってきています。
💬 政治・通商動向の焦点
本日、加藤財務相が「G7でベッセント米財務長官と為替協議を検討」と発言し、為替市場ではこれを円安けん制と受け取る動きも。
ドル円は一時の勢いを落ち着かせ、147円台前半へと調整中。
米中の関税引き下げは大幅(115%)だったが、一部関税(米中ともに)残存・90日間の時限措置という点で不透明感も依然残る。
📊 注目経済指標(日本時間)
発表時間 指標 内容ポイント
日中 ドイツ ZEW景況感指数(5月) 市場センチメントの先行指標
日中 南ア雇用統計(Q1) 財政・景気懸念続く中で注目
日中 インド CPI(4月) エネルギー価格の影響に注目
21:30 米 CPI(4月) 市場の最大焦点。前年比 +2.4%/コア +2.8%が予想中央値
🗣 発言・イベント予定
ベイリー英中銀総裁 × クノット・オランダ中銀総裁 対談
ピル英中銀チーフエコノミスト、マクルーフ・アイルランド中銀総裁らによるイベント参加
トランプ大統領は中東訪問中だが、15日にウクライナ・ロシア協議参加の可能性が報じられており、地政学的リスクにも要注意
🎯 トレード戦略
本日の焦点は21:30発表の米CPI(消費者物価指数)。
数字次第ではドルの方向が大きく変動する可能性があり、事後のトレンドに乗る形で短期トレードを検討。
今は静観→発表後に流れに乗るスタンスがベース。
📌 短期テクニカルマップ(15分足・1時間足・日足)|2025年5月13日(火)
通貨ペア | 傾向(15分足) | 傾向(1時間足) | 傾向(日足) | コメント・戦略方針 |
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USD/JPY | 軽度の売り圧力 | 中立〜下落基調 | 上昇基調維持 | 米CPIで上下ブレ予想。147円台維持なら再上昇視野。146.80を割ると反落。 |
EUR/USD | 弱含み | 中立〜やや下目線 | 下落トレンド | 欧米関税懸念が重石。1.0800下抜けは1.0720試しも。戻り売り優勢。 |
GBP/JPY | 上昇基調 | 上昇加速 | 強い上昇トレンド | 英米通商合意で底堅く、195円台試す流れ。指標後も押し目買い有効。 |
AUD/JPY | 強含み | 上昇基調 | レンジ上限トライ | 豪政局安定と中国期待で買い優勢。97.80〜98.30が短期節目。 |
CAD/JPY | やや強含み | 中立 | 上値重い | 米加通商不安で上値限定。雇用統計通過後は押し目狙い。108円割れ注意。 |
EUR/JPY | 上昇基調 | 上昇継続 | 強気維持 | ユーロ買い+円安でトレンド継続中。162.00〜163.30の押し目狙い。 |
GBP/USD | 中立 | 軽度上昇 | 上昇維持 | ポンド高維持も米ドル次第。1.2700前後で攻防、CPI後に方向感。 |
NZD/USD | 弱含み | 下目線 | 下落継続 | 0.5950がキーレベル。割れれば再下落。レンジ下抜け警戒。 |
📝 補足
- CPI前まではボラティリティ控えめ、発表後に急変動リスク
- ドル円は上がれば売り、下がれば買いの短期レンジ戦略
- GBP/JPYやEUR/JPYは円売りトレンドの恩恵で上昇加速中
- AUD/JPYとNZD/USDは中国・コモディティ連動要素強め
- EUR/USDは米インフレ次第で1.08割れが焦点