【AI半導体への制裁強化で市場再びリスク回避モードへ】
― トランプ政策は“終わらない攻撃型”へ。ドル安+円高+株安の構図が再燃中 ―
■ トランプ政権:今度はAI半導体を封鎖、マーケットはリスク資産一斉売りへ
米政府がエヌヴィディアの中国向けAI半導体販売を禁止したことで、リスク回避の動きが再び加速。
- 世界中の半導体関連株が下落基調入り
- 米株先物、欧州株式市場も軟調スタート見込み
- 為替市場はドル売り優勢、リスク回避の中でも円が買われやすい流れが戻ってきている
📌 今回の制裁は“テック冷戦”の色合いが強く、単発ヘッドラインではなく構造的ドル売り圧力となる可能性あり。
■ 通貨動向:ドル売り軸にクロスも活性化、円は一部通貨を除き買われる地合い
通貨ペア | 概況 |
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USD/JPY | 142.07のサポートが意識される展開。割れると141円台へ流れる可能性が強まる |
EUR/USD | 1.14台視野。ユーロ圏HICP確報値も無難なら押し目買い継続で対応可 |
GBP/USD | CPI下振れもポンド売りには至らず。ドル安主導で1.33台トライの動きに |
CHF/JPY | 円とCHFがともに買われるなか、方向感がやや曖昧でテクニカル主導に |
CAD/JPY | 本日カナダ中銀政策金利が材料。サプライズ要素次第で上下ブレ注意 |
■ 経済指標・イベントスケジュール(日本時間)
時刻 | 指標 / イベント | 注目度 | コメント |
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18:00 | 🇪🇺 ユーロ圏CPI(HICP)確報 | ★★★ | ユーロのトレンド継続を支えるか |
21:30 | 🇺🇸 米小売売上高(3月) | ★★★★ | 前月比 +0.3%予想、個人消費の堅調さ確認が鍵 |
23:00 | 🇺🇸 米鉱工業生産・企業在庫 | ★★ | サプライズ時のリスクオフ加速に注意 |
23:00 | 🇨🇦 カナダ政策金利発表 | ★★★★ | 据え置き vs 利下げの見方が拮抗、CADはボラ高想定 |
深夜 | 🇺🇸 パウエルFRB議長講演 | ★★★★★ | 関税+経済見通しへの初見解が注目焦点 |
通日 | 🇯🇵🇺🇸 日米通商協議(〜18日) | ★★★★ | 円への圧力・誘導発言には引き続き注意が必要 |
✅ トレード戦略まとめ:ドル売り主軸、戻り売りチャンスを狙う展開へ
通貨ペア | 戦略 | 注目ゾーン |
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USD/JPY | 戻り売り継続 | 戻り145.20〜145.50は売り場意識、142.00割れで140.80視野 |
EUR/USD | 押し目買い | 1.1320〜1.1340で再エントリー可能、1.1400突破で上伸加速 |
GBP/USD | 押し目買い優勢 | CPI下振れを材料視せず。1.3250〜1.3280買いゾーン継続 |
CAD/JPY | 指標後に対応 | 金利据え置きでCAD上昇、利下げなら急落リスクあり。発表後の初動確認後に乗る形が安全 |
GOLD(XAU/USD) | 再上昇スタート | リスク回避+米長期金利安定で再び上向き、2,380〜2,400意識の買いゾーンへ |
🔍 総括:AI・関税・通商──すべて“米国発リスク”が通貨と株価を揺さぶる週
テーマ | 評価 |
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🇺🇸 トランプ政策 | 関税→AI半導体制裁へ。ドル売り圧力は構造的に持続の公算大 |
💹 ボラティリティ | ドル円・クロス円ともに短期リバウンド後の再反落が中心線 |
📈 経済指標 | CPI・小売売上高・カナダ政策金利はトレード機会豊富 |
🛡️ 戦略方針 | ドル円戻り売り継続。アルゴ発動後の反動局面も狙い目 |