注目通貨とテクニカル分析(4時間足):2024年11月25日
ユーロ/米ドル(EUR/USD):売り
- 現状:1.0500付近で弱い反発を試み中。先週末の急落後、新たな材料を待つ動き。
- 市場の背景:
- ドイツIFO業況指数(予想):業況指数86.0(前回86.5)、期待指数87.0(前回87.3)に低下。
- ユーロ圏PMI(11月速報値):
- 製造業:45.2(前回46.0)。
- サービス:49.2(前回51.6)。
- 米PMIデータ:製造業PMI48.8、サービスPMI57.0(予想を上回る結果)。
- 見通し:ECBの12月利下げ観測(確率50%以上)が引き続きユーロの上値を抑制。1.0500の反発が弱ければ売り継続。
ポンド/米ドル(GBP/USD):売り
- 現状:1.2580を突破し、一時上昇。しかし、弱い経済指標を背景に上値が限定的。
- 市場の背景:
- 英国PMI(11月速報値):
- 製造業:48.6(前回49.9)。
- サービス:50.0(前回52.0)。
- 総合:49.9(前回51.8)。
- 英国小売売上高(10月):
- 前月比:-0.7%(予想-0.3%)。
- 年比:2.4%(予想3.4%)。
- 英国PMI(11月速報値):
- 見通し:弱い経済データとリスクオフの流れを背景に、GBP/USDの反落を予想。1.2580を維持できなければ売りを検討。
ニュージーランドドル/米ドル(NZD/USD):売り
- 現状:0.5850付近で反発を試みるも、買い意欲は限定的。
- 市場の背景:
- ニュージーランド貿易収支(10月):
- 輸出:57.7億ドル(前回50.1億ドル)。
- 輸入:73.1億ドル(前回70.6億ドル)。
- 貿易赤字:89.6億ドルに縮小。
- RBNZ政策金利予想:50bpの利下げ予想(4.75% → 4.25%)。
- ニュージーランド貿易収支(10月):
- 見通し:利下げ期待を背景に、反発の勢いは弱い。さらなる下落を予想し、売りスタンスを維持。
米ドル/円(USD/JPY):買い
- 現状:154.25付近で持ち合い状態。
- 市場の背景:
- 日本のCPI(10月):
- 総合指数:2.3%(前回2.5%)。
- 食品・エネルギー除外:2.3%(前回2.1%)。
- 日本のPMI(11月):製造業49.0(前回49.2)。
- 米国のPMI:製造業48.8(予想48.5)、サービス57.0(予想55.3)。
- 日本のCPI(10月):
- 見通し:日銀の金融引き締め懸念が抑制的な要因となる一方、米PMIがドルをサポート。154.25をサポートに買い目線。
金(XAU/USD):強い買い
- 現状:2660.00付近で反落。材料待ちの様子見ムード。
- 市場の背景:
- 米個人消費支出価格指数(PCE、11月29日発表予定):
- 月次+0.2%(予想)。
- 年次+2.1%(予想)。
- 米GDP(第3四半期):2.8%維持予想。
- ユーロ圏の悪化するビジネス指標:ECB利下げ期待を強化し、金のサポート材料に。
- 米PMIデータ:強い結果が金の上値を抑制。
- 米個人消費支出価格指数(PCE、11月29日発表予定):
- 見通し:地政学リスクや中央銀行動向を背景に引き続き買い目線。2660.00のサポートを注視。
本日の戦略
- EUR/USD:
- 1.0500の反発が弱ければ売り。ECB利下げ期待を背景に上値限定的。
- GBP/USD:
- 1.2580突破を維持できなければ売り。弱い経済データに着目。
- NZD/USD:
- 反発が限定的なため売りスタンス維持。RBNZ利下げ期待が重石。
- USD/JPY:
- 154.25を支持線とし買いポジションを検討。
- XAU/USD:
- 地政学リスクを背景に買い目線を維持。ただし、2660.00のサポート割れには注意。
注目イベント
- 11月25日(月):ドイツIFO業況指数、ユーロ圏PMI速報値。
- 11月27日(水):米GDP改定値、PCEコアデフレータ。
- 11月29日(金):感謝祭明けの流動性低下リスク。
引き続き慎重なトレードを心がけ、主要経済指標に即応する戦略を展開します!