📉【円高+ドル売りの流れが継続】
2025年5月21日(水)
✅ マーケット概況|米国売りと地政学リスクがドル円を圧迫
・ドル円は143円台半ばまでじり安。反発の兆しは乏しく、円高圧力がじわじわと継続中。
・クロス円も全体的に軟調で、円高主導の地合い。
・ユーロ/ドル・ポンド/ドル・豪ドル/ドルはともに上昇し、ドル安基調が鮮明化。
・米10年債利回りは4.52%へ上昇、一方で米株先物は時間外で軟調。
・ドルインデックスは節目の100を下抜け、5月7日以来の安値圏へ。
・英CPIが強く、ポンドドルは約3年ぶり高値水準。これもドル売りの要因に。
・イスラエルとイランの緊張報道がリスク回避の円買い要因として意識されている。
📅 経済指標・イベントカレンダー(海外)
🔸 経済指標
地域 | 指標 | 注目度 |
---|---|---|
🇿🇦 南ア | 消費者物価指数(4月)、小売売上高(3月) | 中 |
🇺🇸 米国 | MBA住宅ローン申請指数、週間石油在庫統計、20年債入札(160億ドル) | 低〜中 |
🔸 要人発言・会合
- 🇪🇺 ECB関係者:デギンドス副総裁、センテノ中銀総裁、レーン主席エコノミスト
- 🇬🇧 元BOE:テンレイロ前委員
- 🇺🇸 FRB関係者:ボウマン理事、バーキン総裁(Fed Listens)
- 🇪🇸 スペイン中銀:エスクリバ総裁
→ 注目は欧州中銀の金融安定レポートとマイナス金利関連の討論会。FRB発言よりも市場のボラティリティは中東情勢と地政学要因の方が影響大。
📈 注目アセットと戦略サマリー|2025年5月21日(水)
資産 | 戦略 | コメント |
---|---|---|
USD/JPY | 売り目線継続 | 戻り売り優勢。143.00に23・26・28日OPバリア。ここを割れるか注目 |
BTC/USD | 押し目買い継続 | 11万ドルの売り圧力を上抜けられるかが鍵。地政学不安+ドル安で支援材料あり |
EUR/USD | 強含み | ドル売り地合い+欧州PMIにらみ。ECBタカ派姿勢に注意 |
GBP/USD | 高値追い展開 | 強いCPIでBOE利下げ後退観測、テクニカルも上昇トレンド維持 |
AUD/USD | もみ合い | 豪中銀ハト派で上値は重いが、リスクオン継続なら底堅さも |
📌 総括
- ドル安+円高+米国離れのトリプル圧力がマーケット全体に影響。
- トレンドは「ドル売り・円買い・有事のゴールド・ビットコイン選好」
- ドル円143円の攻防が焦点、オプション絡みの攻防に要警戒。