📝米中通商協議(ヘッドラインに注意)
「ドル高一服、材料難の中で神経質な展開」
週明けの東京市場では、先週末の米雇用統計によるドル高の反動で調整売りが優勢となりました。米国ではロサンゼルスでの不法移民を巡る暴動が伝わり、リスク回避の材料として意識される場面も見られています。
株式市場は、日中ともに堅調。米株高の流れを引き継ぎつつ、中国では弱めのインフレ指標が金融緩和期待を支えている構図です。
本日はロンドンにて米中通商協議が実施予定。週末のG7首脳会談を控える中、その行方次第ではリスクオン/オフの方向感が大きく変化する可能性があります。
なお、本日は主だった経済指標は乏しく、注目は13日(木)発表の米5月CPI。FRBの利下げタイミングを占う上でも重要なイベントとなるため、全体的に様子見姿勢が強まる地合いが想定されます。
📌本日のチェックポイント
- ロンドン:米中通商協議(ヘッドラインに注意)
- 米NY連銀インフレ期待(5月)
- 米4月卸売在庫(確報値)
- メキシコ5月CPI(クロス円や資源国通貨に影響も)
💬トレード戦略メモ
米雇用統計の影響が一巡し、目先のイベントとしては13日のCPI、そして15日からのG7首脳会議が大きな節目。リスクヘッドラインに機敏に反応する相場が続きそうなため、ポジションは軽め・短期中心で調整対応を意識。ドル円・クロス円はテクニカル上、やや戻り売りが意識される地合い。
💵 ドル/円(USD/JPY)
- 日足:5日線(143.70円)を上抜けられず、上値が重い展開。下はボリンジャー中央線(142.60円)がサポートに。
- 15分足:144円台に厚めの売りオーダー。143.30円が直近の支持帯。
- RSI(日足):48付近(中立)だが、やや下方向への傾きあり。
- 戦略:144.00〜144.30は戻り売り候補。下押しが進めば、142.60〜143.00での反発確認後に買い検討。
💶 ユーロ/ドル(EUR/USD)
- 日足:1.1495ドルを高値に反落。1.1400ドル割れが日足転換の警戒ポイント。
- 15分足:1.1440付近で揉み合い。短期では移動平均線がデッドクロスを形成しつつある。
- MACD(4H足):弱気クロス中、下方向バイアス強め。
- 戦略:1.1440〜1.1455で戻り売り優位。1.1400割れは短期トレンド転換の可能性。
💷 ポンド/円(GBP/JPY)
- 日足:193.20円で戻りを試すも上抜け失敗。192.00円前後にサポートゾーン。
- 15分足:192.50円に節目、上値は193.30円でブレイク未達。
- ボリンジャーバンド:バンド幅縮小中。エネルギー蓄積段階。
- 戦略:193円超えはロング優位だが、割り込みなら192.00円まで押し目待ちの売り意識。
⏱ 備考
- CPIまではトレンドは出にくく、突発ヘッドラインでの**ヒゲ対策(ストップ浅め or 手動監視)**が重要。
- 円絡みは要人発言・地政学イベント(G7/米中)により突発変動あり。