米CPIでドル円は再び動くか?介入警戒の中、ユーロ円戻り売りに注目
トレード結果(8月3日〜8月7日)
週間合計:+24,269 USD
■ 今週の総括
今週は、前週の日米協調介入後の反動と、米雇用統計の悪化によって相場の方向が大きく揺れました。
ドル円は一時155円台まで下落した後、158円台半ばまで反発。
しかし週末の米雇用統計が市場予想を大きく下回ったことで、再びドル売りが強まり156円台へ押し戻されました。
つまり現在の相場は、
「介入で円を売りにくい」
「雇用悪化でドルも買いにくい」
という状態です。
一方向にポジションを傾けるよりも、材料を確認しながら短期で対応する必要があります。
今週の週間成績は+24,269 USD。
利益は確保できましたが、相場の値動きは依然として非常に不安定です。
■ 今後の方針
今後は、ドル円そのものを無理に追いかけるよりも、通貨ごとの強弱が明確な市場を優先します。
特に注目しているのはユーロ円です。
前回の日米協調介入では、米国側がユーロを売却して円を購入した可能性が報じられており、今後も同じ方法が使われるのであれば、ユーロ円はクロス円の中でも下落リスクが大きくなります。
基本方針は、
● ドル円は方向を決め打ちしない
● ユーロ円は戻り売りを優先して監視
● 米CPI前後はポジションを軽くする
● 介入観測が強まる場面では円売りを避ける
● 明確なトレンドが出ている市場だけを狙う
です。
FX戦略アップデート
2026年8月10日〜8月14日|マーケット展望
前週運用実績:+24,269 USD
■ 来週のマーケットテーマ
来週最大のテーマは、
「弱い米雇用統計の次に、インフレまで鈍化するのか」
です。
前週の米雇用統計では、雇用者数の大幅な減速に加え、過去分も下方修正されました。
これによって、これまで市場を支えていた9月利上げ観測は大きく後退しています。
ここで米CPIまで弱い結果となれば、
雇用減速
↓
インフレ鈍化
↓
利上げ期待後退
↓
米金利低下
↓
ドル売り
という流れが一気に強まる可能性があります。
反対にCPIが予想以上に強ければ、
雇用は弱いがインフレは高い
というFRBにとって非常に難しい状況になります。
その場合は再び利上げ観測が浮上し、ドルが急反発する可能性があります。
来週は、
「雇用」から「インフレ」へ
市場のテーマが移る一週間です。
■ ドル円戦略
ドル円は非常に難しい局面に入っています。
下方向には、
● 米雇用悪化
● 9月利上げ期待後退
● 日米協調介入への警戒
● 日銀追加利上げ観測
があります。
一方、上方向には、
● 大きな日米金利差
● 円キャリー需要
● 中東情勢による有事のドル買い
● 実需のドル需要
が残っています。
つまり、
「上がれば介入が怖い、下がれば押し目買いが入る」
という構造です。
来週はドル円を積極的に追うよりも、米CPI後にどちらへトレンドが形成されるかを確認してから対応します。
特にCPIが弱ければ、156円割れからさらに下方向へ値幅が拡大する可能性があります。
反対に強いCPIでドル円が急騰した場合でも、追加介入への警戒から高値追いは慎重に考えます。
■ ユーロ円戦略
来週も最も注目しているのは、
ユーロ円の戻り売りです。
ユーロ円には現在、
● 日米当局による円安是正姿勢
● 米財務省によるユーロ売り・円買い再開の可能性
● 円キャリー取引の巻き戻し
● ECBの慎重な金融政策
● 欧州景気の減速
● 中東情勢によるエネルギー負担
という複数の下落材料があります。
前週は179円台まで急落した後、182円台まで戻しました。
この反発が続く場合でも、現在は買い場というより、
「次の売り場を探す局面」
と見ています。
特に米CPIが弱く、米金利低下と円買いが同時に進めば、ユーロ円には再び大きな下落圧力がかかる可能性があります。
ドル円よりも、ユーロ円の方が売りの優位性は高いと考えています。
■ ユーロドル戦略
ユーロドルは基本的にドル次第です。
米CPIが弱ければドル売りによって上昇する可能性があります。
ただし、ユーロ自体に強い買い材料があるわけではありません。
ECBは慎重姿勢を維持しており、欧州景気には減速懸念があります。
そのため、
ドル安による上昇はあっても、ユーロ主導の上昇トレンドにはなりにくい
と考えています。
高値を追うより、上昇が失速した場面での戻り売りを検討します。
■ ポンド円戦略
ポンドは英国GDPが焦点です。
経済成長が予想以上に強ければ、英中銀の利上げ観測が再び意識され、ポンド買いにつながる可能性があります。
一方、ポンド円については英国材料よりも円相場の影響が大きくなりそうです。
日米当局による円買いが再び強まれば、ポンド自体が強くてもポンド円は大きく下落する可能性があります。
クロス円全体として高値追いは慎重に考えます。
■ 豪ドル円戦略
豪ドルはRBA政策金利が最大の焦点です。
政策金利据え置きが中心予想ですが、市場が注目するのは声明文とブロック総裁の会見です。
インフレ鈍化を受けて追加利上げ期待は後退しています。
それでもRBAが強いインフレ警戒姿勢を維持すれば、豪ドルの下値を支える可能性があります。
ただし豪ドル円は介入局面で値幅が出やすいため、円買いが再開した場合の急落には注意します。
■ カナダドル円戦略
カナダドルは原油価格と米国との通商関係が引き続き重要です。
カナダ経済そのものには底堅さがありますが、対円では円相場の影響が優先されます。
中東情勢悪化で原油が上昇すればカナダドルにはプラスですが、同時にリスク回避の円買いが発生すれば、カナダドル円の上昇は限定される可能性があります。
■ 南アランド円戦略
南アランドは高金利による下支えがある一方、国内景気には不安があります。
原油価格の下落はエネルギー輸入国である南アにプラスですが、円買い介入が再開すれば、高金利通貨に対する円キャリー取引の巻き戻しが起こりやすくなります。
ランド円についても、高金利だけを理由に積極的に買う局面ではありません。
■ 今週の基本戦略
来週は、
「CPI前に予想する」よりも、
「CPI後の反応を見る」
ことを優先します。
特に重要なのは、
● 米CPI前後はポジションを軽くする
● ドル円は上昇を追いかけない
● ユーロ円の戻り売りを優先
● 円売りポジションを複数通貨で重ねない
● 介入ヘッドラインには即座に対応する
● 明確なトレンドが発生するまで待つ
ことです。
最近は相場のボラティリティが高く、1回の判断ミスで大きく収益が変わる環境になっています。
取引回数を増やすより、優位性の高い局面だけに集中します。
■ 最終シナリオ
来週の相場は、
「米CPI」
がドルの方向を決める可能性が高いと考えています。
CPIが弱ければ、
米利上げ期待後退
↓
米金利低下
↓
ドル売り
↓
ドル円・クロス円下落
という流れが強まりやすくなります。
さらに日銀の「主な意見」がタカ派的であれば、円買い圧力が加わります。
反対にCPIが強ければ、ドルは急反発する可能性があります。
ただしドル円の場合は、上昇すればするほど日米当局による追加介入が意識されるため、以前のように素直に高値を追える相場ではありません。
来週の基本方針は、
「ドル円を追わず、ユーロ円の戻り売りを優先する」
ことです。
米CPI、日銀の政策姿勢、介入リスク。
この3つを確認しながら、方向が明確になった市場だけに集中していきます。
■ あとがき:疲れているのは、頑張りが足りないからではない
「最近、なんとなく疲れている」
そう感じることは誰にでもあります。
ただ、疲労というと私たちはつい、
「もっと休めばいい」
「気合いが足りない」
と単純に考えてしまいがちです。
しかし実際には、慢性的な疲労にはさまざまな原因があります。
睡眠不足だけでなく、
・栄養不足
・慢性的なストレス
・偏った食生活
・カフェインの摂りすぎ
・水分不足
・運動不足
など、日常生活の小さな要因が重なっていることもあります。
特に興味深いのは、疲れているからとコーヒーやエナジードリンクに頼りすぎると、睡眠の質が低下し、翌日さらに疲れるという悪循環に陥る可能性があることです。
つまり、
疲労は「休め」という身体からのサインであると同時に、
「生活のどこかを見直してほしい」
というサインなのかもしれません。
これはトレードにもよく似ています。
連敗した時に、
ロットを上げる。
エントリーを増やす。
さらに長時間チャートを見る。
これでは、疲れている身体にさらにカフェインを入れるのと同じです。
必要なのは、
さらに頑張ることではなく、
一度立ち止まって原因を探すこと。
なぜ負けたのか。
相場環境が悪かったのか。
自分の判断が悪かったのか。
それとも単なる確率の偏りだったのか。
疲労もトレードの損失も、
表面に現れた結果だけを見ても、本当の原因は分かりません。
そして原因が分かれば、
必要以上に恐れる必要もありません。
来週も調子が悪いと感じた時ほど、
無理に前へ進むのではなく、
「なぜだろう?」
と一度立ち止まる。
身体も資産も、
長く付き合っていくためには、
そんな時間が必要なのだと思います。





