トレード結果(8月31日〜9月4日)
週間合計:+36,544 USD

■ 今週の総括

今週は、ドル円が160円台から155円台まで約5円急落し、これまで続いてきた円安相場の流れに大きな変化が出た一週間となりました。

週前半は、中東情勢の悪化や原油高、米長期金利上昇を背景にドル買い・円売りが進み、ドル円は160.39円まで上昇しました。

しかしその後、

・日銀の9月利上げ観測
・年内の追加利上げ観測
・日本国債利回りの上昇
・GPIFを巡る円買い観測
・本邦当局による円安牽制
・米利上げ観測の後退

が重なり、円キャリートレードの巻き戻しが一気に進行。

ドル円は155.30円まで急落しました。

ユーロ円も185円台から180円台、ポンド円も216円台から210円割れまで下落しており、今週はドルの強弱以上に、円買いそのものが市場を主導した相場だったと言えます。

週末の米雇用統計は市場予想を大きく上回り、過去分も上方修正されました。

通常であれば強いドル買い材料ですが、ドル円は一時156円台後半まで上昇した後、再び押し戻されました。

この値動きは非常に重要です。

現在の市場は、

「ドルが強いか弱いか」よりも、「円キャリーの巻き戻しがどこまで続くか」

が相場全体を左右する局面へ移りつつあります。

これまでのように、

「米指標が強い=ドル円買い」

と単純には考えにくくなっています。

今週の週間成績は+36,544 USD

ボラティリティが高い状態が続いているため、来週も無理なエントリーを避け、方向が明確になった市場だけに集中します。

■ 今後の方針

今後は、

・ドル円の安易な押し目買いを避ける
・円高トレンドが継続するかを優先して確認する
・米金利だけでなく日本国債金利にも注目する
・日銀高官発言への反応を重視する
・トランプ政権のFRBへの圧力を監視する
・重要イベント前はポジションサイズを抑える

という方針です。

特に今は、経済指標だけで方向を決めるよりも、

「指標発表後にドル円が本当に上昇できるのか」

を見ることが重要です。

FX戦略アップデート

2026年9月7日〜9月11日|マーケット展望

前週運用実績:+36,544 USD

■ 来週のマーケットテーマ

来週最大のテーマは、

「ドル円の円高トレンドは続くのか、それとも155円台から反発するのか」

です。

その方向を決める最大の材料が、9月11日の米CPIです。

一方、今回は通常のCPI相場とは大きく異なる要素があります。

それが、

トランプ政権によるFRBへの利下げ圧力

です。

FRBはインフレ次第では追加利上げの可能性を残している一方、トランプ政権は利下げを強く要求しています。

つまり市場は、

「FRBは利上げしたいのか」

だけではなく、

「政権がFRBにどこまで圧力をかけるのか」

まで考える必要があります。

■ 米CPIが最大の分岐点

来週最大の経済指標は米CPIです。

CPIが予想を上回り、サービス価格や住居費にも強さが確認されれば、

インフレ警戒

利上げ観測上昇

米金利上昇

ドル買い

という流れが想定されます。

ただし、今回のドル円では注意が必要です。

強いCPIが出ても、日銀利上げ観測や円キャリー解消が続けば、

米金利上昇=ドル円上昇

とはならない可能性があります。

一方、CPIが弱ければ、

利上げ観測後退

米金利低下

ドル売り

円買い

となり、ドル円の下落がさらに加速する可能性があります。

来週は数字そのもの以上に、

CPI後にドル円がどちらへ走るか

を重視します。

■ ドル円戦略

ドル円は、これまでの押し目買い中心の相場から大きく変化しつつあります。

現在の下落材料は、

・日銀の9月利上げ観測
・年内の連続利上げ観測
・日本国債利回り上昇
・円キャリー巻き戻し
・追加介入警戒
・米利上げ観測の不安定化

です。

一方、下値を支える材料としては、

・依然大きい日米金利差
・日本の財政懸念
・中東情勢による有事のドル需要
・急落後のショートカバー

があります。

短期的には155円台からの反発も十分考えられます。

ただし、反発が156円台後半や157円台で止まり、再び下落へ転じるようなら、

相場の主導権が完全に円買い側へ移った

可能性があります。

来週は「下がったから買う」のではなく、反発の質を確認します。

■ トランプ政権の利下げ圧力

来週はトランプ大統領の発言にも非常に注意が必要です。

政権側がFRBに対する利下げ要求をさらに強めれば、短期的には、

米金利低下

ドル売り

につながる可能性があります。

ただし、貿易停止や関税強化への警戒が強まれば、

輸入物価上昇

インフレ再加速

FRBが利下げしにくくなる

という逆方向の力も働きます。

さらにFRBの独立性への懸念が強まれば、

米国債
米株
ドル

が同時に売られる「トリプル安」も警戒する必要があります。

来週はトランプ氏の発言を単純なドル売り材料として扱わず、市場がどの経路を織り込んでいるかを確認します。

■ 日銀戦略

日本側では、日銀の追加利上げ観測が最大の焦点です。

日銀高官が、

・物価上昇への警戒
・円安への懸念
・追加利上げの必要性

を強く示せば、円買いがさらに進む可能性があります。

逆に、急速な市場変動や景気への配慮を強調すれば、積み上がった円買いポジションが一時的に巻き戻される可能性があります。

現在は、

FRBよりも日銀の発言の方がドル円への影響が大きくなる場面

も増えています。

■ EUR/USD戦略

ユーロドルはECB理事会と米CPIが焦点です。

ECBが利上げを実施した場合でも、重要なのは次の一手です。

追加引き締め継続を示唆すればユーロ買い。

一方、今回の利上げで一旦様子を見る姿勢を示せば、材料出尽くしでユーロ売りが出る可能性があります。

ただし、ユーロドル全体としては米CPIと米金利の影響が大きくなります。

ドル売りが続く間は押し目買いを検討しますが、高値追いは避けます。

■ GBP戦略

ポンドは英国GDPが焦点です。

景気が予想以上に底堅ければ、英中銀の金融引き締め長期化観測がポンドを支える可能性があります。

一方、景気減速が確認されれば、利上げ余地が縮小し、ポンド売りにつながりやすくなります。

対円では現在の円高トレンドの影響を強く受けるため、ポンド単独の材料だけで判断しません。

■ AUD・NZD戦略

豪ドルはRBAのタカ派姿勢が下支えとなっています。

一方、NZドルはRBNZの追加引き締め終了観測によって、豪ドルとの強弱差が広がりやすい状況です。

そのため、来週もAUD/NZDなど、ドルを介さない通貨間の強弱にも注目します。

ドル全体の方向感が不安定な局面では、こうした相対的な金融政策差の方がトレードしやすい可能性があります。

■ GOLD戦略

GOLDは引き続き重要な監視対象です。

米金利が低下すればGOLDには追い風です。

さらに、

・FRB独立性への懸念
・トランプ政権の政策不透明感
・中東情勢
・ドルへの信認低下

が強まれば、安全資産としての需要も増える可能性があります。

一方、CPIが強く米金利が急上昇すれば、短期的な調整には注意します。

基本は米金利の反応を見ながら押し目買いを検討します。

■ 今週の基本戦略

来週は、

「ドルを見るだけでは足りない。円の強さを見る」

ことが重要です。

基本戦略は、

・ドル円の安易な押し目買いを避ける
・155円台からの反発力を確認する
・米CPI前後はポジションを軽くする
・日銀高官発言を重視する
・米金利と日本国債金利を同時に確認する
・トランプ政権のFRBへの圧力に注意する
・GOLDなど明確なトレンドが出た市場を優先する

ことです。

■ 最終シナリオ

来週は大きく2つのシナリオを想定します。

シナリオ① 円高継続

米CPIが弱く、日銀がタカ派姿勢を維持した場合、

米金利低下

日銀利上げ観測

円キャリー解消

が重なり、ドル円はさらに下値を試す可能性があります。

この場合は、155円割れ後の動きに注目します。

シナリオ② ドル円反発

米CPIが強く、米利上げ観測が再び高まれば、ドル円は急反発する可能性があります。

ただし、その場合でも160円方向へ一直線に戻るとは考えていません。

現在は円買い材料が多く、戻り局面では以前より売りが入りやすい状態です。

来週の基本方針は、

「ドル円の押し目買いを急がず、円高トレンドが本当に終わったかを確認する」

ことです。

米CPI、日銀、トランプ政権。

この3つの材料を見ながら、方向が明確になった市場だけに集中していきます。

■ あとがき:相場で最後に差がつくのは、頭の柔らかさ

トレードを長く続けていると、

知識も経験も増えていきます。

それは大きな武器です。

ただし同時に、

経験が増えるほど、

「こうなったら、こう動く」

という思い込みも強くなりやすくなります。

人間の脳は、

パズルやカードゲーム、

新しい言語、

音楽、

新しいスキルの習得など、

普段とは違う刺激を与えることで、

記憶力や集中力、思考の柔軟性を保つ助けになると考えられています。

これは、

トレーダーにとってかなり重要な話だと思います。

相場では、

昨日まで通用していた考え方が、

今日は通用しないことがあります。

金利のテーマが変わる。

中央銀行のスタンスが変わる。

地政学リスクが突然高まる。

株、債券、商品、暗号資産の連動性も変わる。

つまり、

相場は常に、

こちらに「考え方の更新」を求めてきます。

ここで危険なのが、

過去の成功体験に固執することです。

「前回はここから反発した」

「この形なら買いだ」

「この材料ならドル高だ」

経験があるからこそ、

そう判断したくなります。

しかし、

相場で重要なのは、

過去と同じ答えを出すことではなく、

今の相場に合った答えを出すことです。

そのためには、

頭を柔らかく保つ必要があります。

普段見ない通貨を見る。

違う時間軸でチャートを見る。

株や金利、コモディティまで確認する。

過去のトレードを振り返る。

自分と逆のシナリオも考えてみる。

こうしたことも、

トレーダーにとっては立派な「脳のトレーニング」です。

また、

学んだことを誰かに説明すると、

自分の理解が深まりやすいともされています。

私自身も、

毎週こうして相場を振り返り、

文章にまとめることで、

「なぜ上がったのか」
「なぜ下がったのか」
「自分の判断は正しかったのか」

を改めて整理することができます。

これは単なる週報作りではなく、

自分自身の相場観を鍛える作業でもあります。

トレードで長く勝ち続けるために必要なのは、

知識の量だけではありません。

変化を受け入れる力。

間違いを認める力。

そして、

昨日の自分の考えを、

今日修正できる柔軟さです。

相場で一番怖いのは、

知らないことではなく、

「自分はもう分かっている」と思ってしまうことかもしれません。

来週も、

過去の経験を武器にしながらも、

それに縛られず、

常に今の相場を見て、

柔軟に判断を更新していきたいですね。

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