今日の注目イベントはECB理事会です。市場では6月に利下げが決定された後、今回は政策金利を据え置くことが想定されています。さらなる利下げが必要かどうかを精査する会合となるでしょう。声明やラガルドECB総裁の会見で9月の利下げが明確に示唆されるかどうかが注目ポイントです。従来よりECBは「データ次第」との姿勢を打ち出してきましたが、前回6月の利下げは事前にコンセンサスが形成されていました。今回も9月に向けた動きがあるかどうかを確認しておきたいところです。
市場の動向
市場全般ではこれまでの円安やドル高の流れが巻き戻されています。特に円相場は先週の介入以降、急速に円高が進行しています。介入警戒感で円相場が底堅く推移する中、トランプ氏や河野デジタル相の発言が円買いを後押ししました。テクニカル的にもドル円相場、ドル指数は10日+21日移動平均線がデッドクロスを示しており、売りシグナルが点灯している状況です。
ECB理事会の影響
もしECB理事会で次回利下げが示唆されれば、ユーロ売り・円買いの動きで一段と円高が進行する可能性があります。先週の米CPI発表時には弱い結果を後押しするように円買い介入が実施されました。11日の介入額は3.5兆円規模、12日は2.1兆円規模と市場で推計されています。
今日の注目経済指標とイベント
- 香港雇用統計(6月)
- ECB政策金利(7月)
- 米新規失業保険申請件数(07/07 – 07/13)
- 米フィラデルフィア連銀景況指数(7月)
- 米景気先行指数(6月)
- 南ア中銀政策金利(7月)
発言イベント関連
- ラガルドECB総裁の記者会見
- ローガン・ダラス連銀総裁とデイリー・サンフランシスコ連銀総裁がダラス連銀・アトランタ連銀共催会議に出席
(出所:みんかぶ)
トレード戦略
本日は21:15にECB政策金利の発表、21:45からラガルド総裁の会見があります。ここまで日本円以外ではユーロが買われてきていますが、ユーロ売りにつながる内容になればその流れに乗っていきたいところです。