FX戦略アップデート

2026年7月6日〜7月10日|マーケット展望

前週運用実績:+35,699 USD

■ 来週のマーケットテーマ

来週の最大テーマは、

「162円は本当に介入ラインなのか」

という一点です。

先週はドル円が1986年以来となる162円台まで上昇したものの、その後は介入警戒と弱い米雇用統計を受けて急反落しました。

これにより市場は、

「ドル高は継続するが、高値では積極的に買えない」

という新しい局面に入りつつあります。

来週は

・FOMC議事要旨
・米貿易収支
・RBNZ政策金利
・カナダ雇用統計
・日本企業物価指数

が主要イベントとなりますが、

最も重要なのはFOMC議事要旨です。

市場が再び利上げ期待を強める内容となれば、ドル買いが再開する可能性があります。


■ 通貨別戦略

USD/JPY(159.50〜163.50)

基本シナリオは押し目買い継続です。

ただし162円台は介入への警戒感が非常に強く、積極的な高値追いは避けたい局面です。

160円前半は買いが入りやすく、162円前後では利益確定を優先する戦略が有効と考えています。


EUR/USD(1.1100〜1.1600)

短期的にはドル調整で反発余地がありますが、

中期的な見方は変わりません。

基本戦略は戻り売り。

FRBとECBの金融政策格差が続く限り、ユーロの上値は限定的とみています。


GBP/JPY(212.50〜217.50)

ポンド自体は比較的底堅いものの、

値動きの主導権はドル円にあります。

ドル円が介入警戒で急落すれば、ポンド円も連れ安となる可能性があります。


AUD/JPY・NZD/JPY

来週はRBNZ政策金利が最大の焦点です。

NZ中銀がタカ派姿勢を維持できればNZドルの下支え要因となりますが、

慎重姿勢へ転じれば資源国通貨全体の重しとなる可能性があります。

豪ドルもRBA高官発言次第で方向感が変わりやすく、イベント後の値動きに注目です。


CAD/JPY

USMCA見直し協議とカナダ雇用統計が中心テーマです。

ドル高が続く限り積極的な買いは入りにくく、戻り売り優勢とみています。


■ 今週の基本戦略

来週も重要なのは、

「テーマが明確な市場だけを狙うこと」

です。

・ドル高が続くならUSD関連を優先
・介入警戒が強いドル円は利益確定を早める
・方向感のない通貨ペアは無理に参加しない

相場全体のテーマと一致する市場へ資金を集中させることが、最も安定した結果につながります。


■ 最終シナリオ

現在の市場は、

「ドル高トレンド」と「介入リスク」が共存する特殊な局面

です。

FOMC議事要旨がタカ派的な内容となれば、ドル買いは再び強まる可能性があります。

一方で、ドル円は162円に近づくほど日本当局の対応が意識され、値動きは荒くなりやすいでしょう。

来週は、

「ドルに逆らわない。ただしドル円は深追いしない。」

これが最も合理的な基本戦略になると考えています。

■ あとがき:負けた時こそ、本当の実力が出る

現在開催中のワールドカップでは、

歓喜に沸くチームがある一方で、

敗戦に涙するチームもあります。

そして実は、

試合に負けた時に強いストレスや落ち込みを感じるのは、選手だけではありません。

研究によると、熱心なスポーツファンは、応援するチームの勝敗を自分自身のことのように受け止め、負けると気分の落ち込みや自己評価の低下を感じることがあるそうです。

これは「スポーツファン・ブルース」とも呼ばれ、多くのファンが経験する自然な反応です。

この話を読んでいて、

トレードとよく似ていると感じました。

利益が出た日は、

自分が優秀に思える。

反対に、

損失を出した日は、

自分を責めてしまう。

しかし、本来評価すべきなのは、

一回一回の勝敗ではなく、

ルールを守れたかどうかです。

スポーツの世界でも、

一試合負けたからといってシーズンが終わるわけではありません。

敗戦を受け止め、

改善し、

次の試合に向かう。

その積み重ねが、最終的な結果につながります。

トレードも同じです。

一回の損失で自分を否定する必要はありません。

大切なのは、

感情に流されず、

次のチャンスに向けて冷静さを取り戻すこと。

来週も、

一喜一憂するのではなく、

目の前の一回より、

一年後の資産曲線を意識しながら、

淡々とルールを積み重ねていきたいと思います。

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