【−67,269 USD】ドル買いでも下がるドル円――156円台からの行方を決める政策会合

トレード結果:2026年10月19日〜10月23日
週間合計:−67,269 USD

■ 今週の振り返り

今週は、ドルの底堅さだけではドル円を買えない相場となりました。

ドル円は20日に158.60円まで上昇したものの、23日には156.08円まで下落。週末も156円台にとどまりました。背景には、AI関連・ハイテク株への警戒と米金利の低下、そして円買いの広がりがあります。

ドルがほかの通貨に対して強くても、円への買いがそれを上回ればドル円は下がります。来週も、ドル全体の方向と円独自の動きを分けて見る必要があります。

運用面では、金・BTCの買い、原油の売り、NZD/CADの買いなどが損失となり、週間損益は−67,269 USDでした。

次週は損失の回復を急がず、政策会合を通過した後も続く値動きに参加する方針です。

FX戦略アップデート

2026年10月26日〜10月30日

■ 円高が続く条件を見極める

来週の焦点は、株安をきっかけに進んだ円買いが、金融政策の見通しにも支えられるかです。

FOMCを受けて米金利が低下し、日銀が追加利上げに前向きな姿勢を示せば、ドル円には下押し圧力がかかりやすくなります。株価の不安定な動きが続く場合も、円買いが残る可能性があります。

反対に、米金利が反発し、日銀から利上げ時期への踏み込んだ説明がなければ、円高がいったん巻き戻される展開も考えられます。

目先の確認点は、156.08円付近の安値と、反発時の157円台への定着です。安値を一時的に割るかどうかより、その後も戻りを抑えられるかを重視します。

■ FOMCと日銀は、二つの結果を合わせて判断

FOMCでは、政策金利の決定に加え、今後のインフレと景気をどう評価するかが重要になります。

原油高への警戒が強ければ米金利を支える材料になりますが、景気や金融市場への懸念が前面に出れば、反応は変わります。声明や会見の表現だけで結論を出さず、米国債が売られるのか、買われるのかを確認します。

日銀では、展望リポートの物価見通しと、追加利上げの条件に注目します。物価への確信が強まっても、実際の政策変更が遠いと受け止められれば、円買いが続くとは限りません。

FOMC後に方向が出ても、その後の日銀会合で流れが変わる可能性があります。週半ばの値動きを、そのまま週末まで続くトレンドと決めつけないようにします。

■ 原油高が、ドル高と円高の両方を招く可能性

WTI原油先物12月限は、23日に103.27ドルで終了しました。中東情勢への警戒が残り、売りを急ぎにくい状態が続いています。

ここで注意したいのは、原油高の影響が一方向ではないことです。

インフレ懸念から米金利が上がればドルを支える一方、企業収益や景気への負担が意識されて株価が下がれば、円が買われる可能性もあります。ドル円では、そのどちらが強いかを見極める必要があります。

原油の売りは、上昇した価格の高さではなく、下落後の戻りが弱まり、高値を切り下げるかを確認して判断します。

金やBTCも、下落したという理由だけで買い直しません。買いが戻り、その後の調整でも安値を守れるかを見ます。

■ ドルの方向が定まらなければ、通貨間の差に注目

政策会合が集中する来週は、ドル相場全体より、通貨同士の強弱差に取引機会が生まれる可能性があります。

ユーロはECBの景気判断に加え、フランスの財政不安が落ち着くかが焦点です。反発しても、独仏国債の利回り格差が広がる状態では慎重に見ます。

ポンドは英国予算案への債券市場の評価を確認します。英国金利が上がっても、財政への不安から国債が売られている場合には、ポンドの支援材料とは限りません。

豪ドル・NZドル・カナダドルでは、豪CPIとNZ・カナダの政策判断が強弱を変える材料になります。特にNZD/CADは、前の取引で持っていた見方をいったん外し、発表後にどちらの通貨が継続して買われるかを確認します。

■ 来週の確認事項

優先するのは、次の三点です。

ECBや各国の政策発表も重なるため、一つのイベントで得た結論を固定せず、次の材料を受けた反応まで確認します。

■ 来週の運用方針

損失を取り戻す期限を設けず、取引量を抑えて判断を立て直します。

同じ銘柄を複数の口座や戦略で保有する場合は、合計の損失額を先に確認します。金とBTCなど、同時に崩れる可能性があるポジションもまとめて管理します。

エントリーは、発表直後の急騰・急落を見送ったうえで、その後の押し目や戻りから検討します。時間足と日足の方向が食い違う場面では、取引を急ぎません。

来週は、予想を当てることよりも、会合を通過しても維持される流れを見つけることに集中します。

■ あとがき:すべてを取ろうとせず、狙いを定める

目の前に食べ物がたくさんあると、空腹かどうかに関係なく、つい手を伸ばしてしまうことがあります。そんなときは、何を食べたいのかを先に決め、食べる量を意識しながら、野菜や果物なども組み合わせる。楽しみを我慢しきるのではなく、選び方を工夫することが大切です。

これはトレードにも通じる考え方だと思います。

相場には、通貨、金、原油、株価指数、暗号資産など、さまざまな市場があります。動いているものをすべて追いかけていると、気づかないうちに取引が増え、根拠の薄いエントリーまで重ねてしまうことがあります。

大切なのは、相場が始まる前に注目する市場やシナリオをある程度絞っておくことです。自分が得意な場面を選び、許容できるリスクを決めておく。相場が動いた後も、当初の見立てに固執せず、値動きや材料を見ながら判断を調整する。こうした準備が、衝動的な取引を減らす助けになります。

また、チャンスを逃したくない気持ちから、次々にポジションを持つ必要はありません。今の相場で本当に狙いたい場面なのか、すでにリスクを取りすぎていないか、一度立ち止まって確認することも重要です。

食事もトレードも、すべてを避けたり、すべてを取りにいったりするのではなく、自分にとって必要なものを選び、ほどよい量に整える。その積み重ねが、無理なく続けられる習慣につながります。

来週も、動いている市場を片っ端から追うのではなく、狙う場面を見極め、決めたルールに沿って落ち着いて取引していきたいですね。

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