【+20,190 USD】強い米CPIでもドル買い失速――次の焦点は原油と日本の物価
トレード結果:2026年10月12日〜10月16日
週間合計:+20,190 USD
■ 今週の総括
今週、相場を読むうえで重要だったのは、米CPIの強さよりも、発表後のドル買いが長続きしなかったことです。
ドル円は一時158.95円まで上昇しましたが、その後は米金利の低下とともに157円台半ばへ反落。週末は158円前後に落ち着きました。ユーロやポンドも対ドルで買い戻され、物価上振れだけではドルを押し上げ続けられない展開となりました。
一方、原油は中東情勢への警戒から上昇。WTI原油先物11月限は101.41ドルで週を終えました。
インフレへの警戒が残っていても、米金利とドルがそろって上昇するとは限りません。原油高による景気への負担も意識されるため、材料の強弱だけで売買方向を決めにくい一週間でした。
週間損益は**+20,190 USD**となりました。
FX戦略アップデート
2026年10月19日〜10月23日
■ ドル買いを再開できる条件は何か
来週は、米CPI後に失速したドルが、再び上昇の勢いを取り戻せるかを見極めます。
確認したいのは、米金利の反発にドル買いが伴うかです。
原油が上昇しても米金利が上がらず、ドルの戻りも鈍ければ、インフレ懸念だけを根拠にドル高を追うのは難しくなります。反対に、米金利とドルがそろって上向き、その動きが続けば、ドル買いを検討しやすくなります。
FRB当局者の発言が限られる期間に入るため、経済指標に対する債券市場の反応を重視します。
■ ドル円は158円を中心とした往来を抜けられるか
ドル円の目安は、上が158.95円付近、下が157円台半ばです。
この範囲で上下する間は、短時間の上抜けや下抜けを追いかけず、その後も値位置を維持できるかを確認します。
23日の日本CPIは、日銀の追加利上げ観測を左右する材料です。物価が上振れ、国内金利の上昇と円買いが続くなら、ドル円の上値を抑える可能性があります。
ただし、原油高には日本の輸入負担を増やす側面もあります。日本CPIの数字だけで円高を決めつけず、国内金利と為替が同じ方向に反応するかを見ます。上昇局面では、当局の円安牽制にも引き続き注意します。
■ 原油は「上昇の持続」と「急反落」の両方に備える
原油は供給改善への期待があっても、中東情勢への警戒で買われる状態が続いています。短期的に下げただけで、上昇基調が終わったとは判断しません。
売りを検討するなら、下落後の戻りが鈍くなり、高値を切り下げるかを確認します。買いを検討する場合も、急騰直後を追わず、調整後に買いが戻るかを見極めます。
また、原油高をそのままドル買いや加ドル買いに結びつけないことも重要です。米金利、株価、各通貨の反応を確認し、実際に流れが出ている市場を選びます。
■ 通貨選びは各国の物価と景気の組み合わせで判断
来週は各国の指標が続くため、ドルの方向がはっきりしない場合には、通貨間の強弱差にも注目します。
ユーロとポンドは、買い戻しが続く条件を確認します。欧州PMIが弱ければユーロの反発は伸びにくくなり、英国ではCPIが強くても雇用や消費の悪化が重なれば、ポンド買いが続かない可能性があります。
豪ドルとNZドルは、金融政策への期待の差が焦点です。豪州雇用の弱さに対し、NZのCPIがどのような内容になるか。AUD/NZDは注目しますが、発表前に方向を固定せず、結果を受けて強弱差が広がるかを確認します。
カナダドルは、原油高に加えてCPIへの反応を見ます。物価が強くても加ドルが買われない場合は、景気や通商問題への懸念が上回っている可能性を考えます。
■ 来週、優先して見る材料
・日本CPI:日銀の追加利上げ観測が強まるか
・英国・NZ・カナダの物価指標:通貨間の強弱差が広がるか
・日欧米のPMI:原油高のなかで景気が持ちこたえているか
・米長期金利と原油:ドル買いを支える組み合わせになるか
指標が集中する週後半は、同じ通貨でも材料ごとに方向が変わる可能性があります。発表直後の値動きだけで判断せず、その後の戻りや押し目まで確認します。
■ 来週の運用方針
来週は、材料が出た後も買い・売りが続いている市場に絞る方針です。
米金利が反発してもドルが上がらなければ、ドル買いは見送ります。日本CPI後に円買いが定着すればドル円の上値を慎重に見て、豪ドルとNZドルの政策期待に差が出ればクロス通貨を検討します。
原油や金も、急な値動きを追うのではなく、時間足と日足の方向を確認してから参加します。
今週の米CPI後の動きを踏まえ、来週は「強い指標が出たか」以上に、その材料を受けた値動きが持続するかを重視していきます。
■ あとがき:休むことも、トレードの準備
相場が動いていると、ついチャートを見続けたり、次のチャンスを探したりしたくなります。
けれど、集中力や判断力が落ちた状態では、普段なら見送れる場面でエントリーしたり、含み損に過剰に反応したりすることがあります。トレードでは、相場を分析することと同じくらい、落ち着いて判断できる状態を整えておくことも大切です。
そのためには、睡眠前に気持ちを切り替える習慣が役立つかもしれません。激しい運動ではなく、ゆっくりしたストレッチや呼吸に数分集中する。相場のことを考え続ける時間をいったん終え、心身を休ませる準備をするのです。
大切なのは、特別なことを一度だけ行うことではありません。短い時間でも無理なく続けられる方法を見つけることです。毎晩の小さな習慣が、睡眠の質や翌日のコンディションを整える助けになります。
相場には、いつでもチャンスがあるわけではありません。疲れているときに無理に取引するより、休んで次の機会に備えるほうがよい場面もあります。休むことは、相場から逃げることではなく、判断の質を保つための準備です。
来週も、相場の流れだけでなく、自分自身の状態にも目を向けながら、無理のない判断を積み重ねていきたいですね。





