米CPI後もドル円は崩れない…160円攻防と日銀利上げ観測が次の焦点

トレード結果(8月10日〜8月14日)
週間合計:-132,554 USD

■ 今週の総括

今週は、米雇用統計後のドル安がそのまま続くのか、それともドル円が再び160円方向へ戻すのかを見極める一週間となりました。

結果として、ドル円は157円台から159円台半ばまで反発。

米CPI・PPIはインフレ鈍化を示し、9月FOMCでの利上げ期待は後退しましたが、それでもドル円の下値は崩れませんでした。

背景にあるのは、

・日米金利差
・円キャリー需要
・日本の財政悪化懸念
・中東情勢による原油高
・有事のドル需要

です。

一方で、日銀の9月利上げ観測が徐々に強まり、160円付近では日米協調介入への警戒も再び意識されています。

つまり現在のドル円は、

「上値を追いにくいが、下値も売りにくい」

非常に難しい局面に入っています。

今週の運用結果は-132,554 USD。

最近は週間損益の振れ幅が大きくなっているため、今後はポジションサイズを抑え、明確な優位性が確認できる局面だけに集中します。

■ 今後の方針

現在の相場で重要なのは、無理にドル円の方向を当てることではありません。

ドル円は160円に近づけば介入が意識され、下落すれば金利差を背景とした押し目買いが入りやすい状態です。

そのため、

・ドル円の高値追いは避ける
・円売りポジションを複数通貨で重ねない
・中東ヘッドラインだけを根拠に大きく張らない
・重要指標や中銀発言後の方向を確認する
・明確なトレンドが発生した市場へ集中する

という方針で対応します。

FX戦略アップデート
2026年8月17日〜8月21日|マーケット展望

前週運用実績:-132,554 USD

■ 来週のマーケットテーマ

来週最大のテーマは、

「ドル円160円を再び突破できるのか、それとも円高転換が始まるのか」

です。

現在のドル円には、まったく逆方向の材料が同時に存在しています。

ドル高・円安材料は、

・日米金利差
・日本の財政懸念
・原油高による交易条件悪化
・中東有事によるドル需要

です。

一方、ドル安・円高材料は、

・米雇用市場の減速
・米インフレ鈍化
・9月米利上げ期待の後退
・日銀9月利上げ観測
・日米協調介入への警戒

です。

来週は、この綱引きのどちらが勝つかを確認する一週間になります。

特に注目したいのは、

・FOMC議事要旨
・日本GDP
・日本全国CPI
・中東情勢
・原油価格

です。

■ ドル円戦略

ドル円は160円付近が最大の分岐点です。

中東情勢が再び悪化し、原油が上昇すれば、

有事のドル買い

日本の輸入コスト上昇

円売り

という流れから160円を試す可能性があります。

ただし、160円に接近するほど、7月末の日米協調介入が強く意識されます。

以前のように、

「日米金利差が大きいからドル円を買えばいい」

という単純な相場ではありません。

逆に日本GDPやCPIが強く、9月の日銀利上げ観測が高まれば、158円割れから下方向へ値幅が拡大する可能性があります。

来週は160円を追いかけず、上昇後の当局反応と、下落時の押し目買いの強さを確認します。

■ FOMC議事要旨

来週の米国側の重要材料はFOMC議事要旨です。

前回会合では複数の委員が利上げを支持していました。

議事要旨から、

「インフレ再加速への警戒が想定以上に強かった」

ことが確認されれば、9月利上げ観測が再び浮上し、ドル買い材料となります。

一方、雇用市場の減速や景気下振れへの警戒が強く示されれば、利上げ期待はさらに後退するでしょう。

直近の米指標は全体として勢いが弱まりつつあります。

そのため、議事要旨がタカ派的でもドル高が長続きするかは慎重に判断したいところです。

■ ユーロドル戦略

ユーロドルは大きな方向感が出にくい状態が続きそうです。

米利上げ期待の後退はユーロドルの下支えになります。

ただし、ECBが積極的な利上げへ動く状況でもなく、欧州経済にも強い成長材料はありません。

そのため、ドル売りによって上昇しても、ユーロ主導の本格的な上昇トレンドへつながるかは慎重に見ています。

来週のPMIが弱ければ、再びユーロ売りが強まる可能性があります。

■ ポンド戦略

ポンドは英国の雇用、CPI、PMIが焦点です。

賃金とサービスインフレが高止まりすれば、英中銀の利上げ観測が強まり、ポンドを支える可能性があります。

一方、新政権の財政拡張への警戒は残っています。

経済指標が強ければポンド買い、景気減速が鮮明になれば売りという、比較的分かりやすい反応になりそうです。

■ 豪ドル戦略

豪ドルは賃金指数と雇用統計が重要です。

RBAはインフレ警戒を維持していますが、追加利上げ期待は以前ほど強くありません。

賃金や雇用が強ければ豪ドル買いにつながる可能性があります。

一方で、世界的なリスク回避が強まれば、リスクに敏感な豪ドルには売り圧力がかかりやすくなります。

経済指標と市場全体のリスク環境を合わせて判断します。

■ カナダドル戦略

カナダドルは、カナダCPIと米国による追加関税が焦点です。

国内景気は底堅いものの、米国との通商摩擦が大きな不透明要因となっています。

原油高はカナダドルにはプラスですが、関税問題が悪化すればその効果が相殺される可能性があります。

原油と通商問題の方向が一致した場面を狙いたいところです。

■ 南アランド戦略

南アランドはCPIと原油価格が焦点です。

貴金属価格の上昇は南ア経済にプラスですが、原油高はエネルギー輸入コストを押し上げます。

高金利による下支えは続いているものの、世界的なリスク回避が強まれば、高金利通貨から資金が流出する可能性があります。

高値追いは慎重に考えます。

■ 今週の基本戦略

来週は、

「ドル円160円」

が市場全体の心理的な分岐点になります。

基本戦略は、

・ドル円の160円追いかけ買いを避ける
・中東ヘッドラインだけでポジションを大きくしない
・FOMC議事要旨前後はロットを抑える
・日本GDP、CPIによる日銀利上げ観測の変化を確認する
・円絡みのポジションを複数重ねない
・方向感の明確な市場だけを選ぶ

ことです。

■ 最終シナリオ

来週のドル円は、

「中東リスクによる160円再トライ」

と、

「日銀利上げ観測+協調介入警戒による反落」

のどちらも十分にあり得ます。

中東情勢が悪化し、FOMC議事要旨もタカ派的であれば、ドル円は再び160円を試す可能性があります。

ただし、160円突破後は追加介入への警戒が一気に強まります。

反対に、日本GDPやCPIが強く、日銀の9月利上げ観測が高まれば、円ショートの巻き戻しが加速する可能性があります。

来週の基本方針は、

「160円を無理に追わず、材料が揃った方向だけを狙う」

ことです。

ドル円160円を巡る攻防、中東情勢、日銀9月利上げ観測。

この3つを確認しながら、最も優位性の高い場面だけに集中していきます。

■ あとがき:健康の常識も、相場の常識も変わっていく

「健康のためには、タンパク質をしっかり摂る」

これは近年、かなり一般的になった考え方です。

特に筋トレやダイエットでは、

高タンパクの食事が推奨されることも多く、

「タンパク質は多いほど良い」

という印象を持っている人も少なくありません。

ところが最近、少し違った研究が出てきています。

350以上の実験・動物研究を分析した新しいレビューでは、

タンパク質、特にメチオニン、イソロイシン、バリンなど特定のアミノ酸を適度に制限することが、

代謝の改善や炎症、細胞ダメージの抑制につながり、健康的な老化を支える可能性が示されました。

一部の動物実験では寿命の延長まで確認されています。

ただし、

ここで重要なのは、

「タンパク質を減らせば長生きできる」

と単純に結論づけないことです。

人間で寿命が延びるという直接的な証拠はまだありません。

また、

高齢者
成長期の子ども
アスリート
妊娠中の人
病気や怪我から回復している人

などは、むしろ十分なタンパク質が必要になる場合があります。

つまり、

大切なのは「多いか少ないか」ではなく、

自分にとって適切なのかどうか。

これはトレードにも非常によく似ています。

相場の世界でも、

「損切りは必ず小さく」
「トレンドには必ず乗る」
「レバレッジは低いほど安全」

など、さまざまな常識があります。

しかし、

一つの正解がすべての人、すべての相場に当てはまるとは限りません。

新しいデータが出れば、

それまで正しいと思っていたことを見直す必要もあります。

大切なのは、

常識を盲信することではなく、

新しい情報を取り入れながら、自分自身で考え続けること。

健康も投資も、

極端な答えを求めるより、

自分に合ったバランスを探すことの方が大切なのかもしれません。

来週も、

「こうあるべき」という固定観念に縛られず、

相場の変化を柔軟に受け入れながら、

冷静に判断していきたいと思います。

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